新生活のドキドキ、そして戦慄！剣持刀也が挑む「心霊物件」実況レポート

にじさんじ所属の剣持刀也が、ホラーゲーム「心霊物件」に挑んだ配信。その道中は、お馴染みの軽妙な語り口とツッコミでリスナーを包み込む一方、新生活にまつわる緊張感と、ゲームならではの戦慄が渦巻く時間となった。

春とともに訪れる不穏なアパート

物語の舞台は、新年度の空気が感じられる4月。剣持の配信も春らしいムードで幕を開けるが、語られるのは“訳ありの安アパート”で始まる新生活だ。彼自身、「新社会人や新学期、新居に引っ越したリスナーも多い季節」と、温かい言葉と応援を贈る一幕も。新しい環境のワクワクと同時に、少しの不安や孤独――そんな感情をこの配信ならではの親しみやすさで和らげる。

ゲームが始まると、不穏な空気は一気に加速。ドットとリアルの間を彷徨う独自のグラフィックが、どこか現実味と非現実の狭間を歩かせ、剣持は「この解像度が一番怖い」と独特の感性で実況する。

隣人・たかしとの“リアル”な人間模様

物件の主である主人公が引っ越してくると、すぐに現れるのが“たかし”。剣持はこの王道のネーミングに即座にツッコミ。しきりに「たかしは犯人じゃない」説を展開しながら、リスナーとの思考のやりとりも奔放だ。

生活環境の「家電からの物音」や「台パンに悩む隣人」など、実況はリアルな日常あるあるとホラー要素が巧みに交差。深夜の不気味な騒音、突如として現れる怪しげな隣人、そして管理人の思わせぶりな言動――プレイヤーも視聴者も、次に何が起こるのかまったくわからない期待と不安で満たされる。

日常と非日常の境界線を揺さぶる恐怖体験

進行中、剣持はゲーム内で起こる異常現象の数々に独自のツッコミや推理を重ねていく。隣人トラブル、証拠のノコギリ、謎の騒音、ループする夢とトイレから始まる異世界転生まで、すべてを臨場感たっぷりの語りで盛り上げる。「コンビニに行くだけで緊張感」「冷蔵庫の扉を戦略兵器に」など、細部に至るまで剣持節が炸裂。「格差社会東京」といったフレーズも、ブラックユーモアでリスナーの共感を誘った。

同時にゲーム内では、登場キャラたちの“普通すぎる”会話の裏にほんのり漂う恐ろしさ、正体不明の騒音に翻弄される孤独、不審な管理人の動きなど、ホラーゲームならではの冷や汗ポイントが次々登場。ときおり実況主自身も「この恐怖は現実の引っ越しにも通じる」と、身近な怖さを表現し、リスナーからも「共感」の声が相次いだ。

複数の結末に挑む剣持刀也、その考察も健在

物語は“警察エンド”と“管理人エンド”など、複数の結末が用意された仕立て。その分岐を確かめるべく、剣持は気になるルートを丹念にプレイ。「管理人は本当に黒幕なのか」「幽霊は被害者なのか」という推理や、「電話の選択一つで世界が変わってしまう」スリルも、実況の大きな山場となった。

最終的に謎は残り、すべてが明かされるわけではない。それでも剣持は“日常とつながるホラー”の魅力を強調。身の回りの普通の景色が一変するかもしれない、そんなリアルな恐さとエンタメの間を絶妙に歩いて見せた。

剣持刀也の「心霊物件」実況は、春の新生活の不安や期待に寄り添いながら、恐怖の物語へとリスナーをぐいぐい引き込む一夜となった。ゲームと現実があいまいに交じり合う実況の妙、そこに込められた剣持ならではの優しさと鋭い切り込みが、今日も新しいチャレンジを迎えるすべてのリスナーに響いている。