星街すいせい、どこまでも続く自分だけのファンタジー――深淵に寄り添う新エンディングソング
VTuber界きっての歌姫・星街すいせいが、アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』のエンディングテーマとして新曲「もうどうなってもいいや」を発表。その歌詞は、幻想的な世界観と現実の葛藤、そして“諦めからの解放”を絶妙に表現し、リスナーを深い没入感へと誘います。
終わらないファンタジー、揺れる心に共鳴
楽曲は冒頭から、果てなき幻想世界が広がるような言葉で幕を開けます。“どこまでも続くファンタジー 騙し騙されるのぞむのぞむ”。星街すいせいならではの透明感あふれる歌声が、交錯する光と影を鮮やかに描き出します。抗うストロード、シャドーに逆らう想い。その世界観はガンダムのシリアスな世界にもぴったり。
曲の随所にちりばめられた「もうどうなってもいいや」というフレーズ。ふと立ち止まりたくなるような無力感や、埋められないもどかしさすらポジティブなきらめきへ変えてしまうのが、星街すいせいならではの真骨頂です。
“主人公ならきっとハッピーエンド”――現代人の背中を押す応援歌
「魔法みたいなすごいもの、主人公なら起承転結、最後はどうなってもハッピーエンド」。すいせいの堂々としたパフォーマンスは、聞き手の心にも魔法をかけてくれそうな力強さ。楽曲の中には、誰もが抱える弱さ、外から見せたくない本音、そして胸の奥で温め続ける願いが散りばめられています。
「好きが綺麗だなんてこの弱さすべてワンダ!I want touch!」では、もう一歩踏み出せない思いすら大きな“ワンダ(Wonder)”として肯定。リスナーには、すいせいの飾らないエールにグッとくる瞬間がきっとあるはずです。
魔法みたいな勇気を胸に、踊り続ける歌姫
歌詞からは「鳥かごの中で踊る」、「1、2の3で全部脱ぎ」など、解放感や殻を打ち破るイメージがたくさん。迷い、葛藤しながらも勇気を振り絞り、負け無しの自分を目指す姿勢には、多くのリスナーがエールを送りたくなることでしょう。
また、楽曲中盤では「真っ逆様に堕ちていった無重力」という表現を用い、現実と幻想の境界が曖昧になったようなスリリングな感覚を演出。“混沌は騒ぎ出すように”の一節も、揺れる感情をドラマティックに表現しています。
エンドロールは、まだ終わらない
「紫花みたいに燃えた証」「月の涙が降ったこの夜はまるでストレンジャー 愛をお酒」など、比喩的な表現でクライマックスを迎えつつも、すいせい独自の世界観で余韻をたっぷり残します。
どこまでも続くファンタジーの中、自分だけの答えを見つけていく――。星街すいせいがこの楽曲を通して届けるメッセージは、迷うことを恐れず、弱さもそのままに、自分の愛し方を肯定して生きる勇気そのもの。心の奥に残るワードとメロディが、リスナーの人生を照らし続けてくれることでしょう。
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