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2025年4月30日

BrokenLore: DON'T WATCH 二周目で「見てはいけない」を見破る。ましろさん、六音暗号の解法と“100目”撃沈からの逆転劇

異形の目とテレビに満ちたアパートを舞台にした「BrokenLore: DON'T WATCH」を、ましろさんが二周目込みで攻略。今回は探索と謎解き中心の初見寄りプレイに、クリア後の秘密エンディング探しを重ねた構成だ。壁のへりを伝って隣室へ渡る迂回路、玄関インターホンに現れる不穏な訪問者、部屋ごとに設置されたテレビの連鎖、そしてスピーカー6基の順序入力パズルまで、一連の怖さとロジックが一本線でつながる進行になった。中盤には「食べられちゃった。絶品。100目に食べられる。を解除しましただって」と実績アンロックのバッド寄りイベントも発生し、緊張と笑いが同居する配信になったのが印象的である。さらに「壁沿いを歩けば、隣のアパートに行けるかも。わずか数メートルだ。」のテキストヒントを頼りに、落下と奇襲に怯えつつへり移動を何度もトライ。そこからテレビ網を辿って終盤の分岐へ進み、ラストで「ただ見るだけ それでよかったんだ」とタイトルを反転させる種明かしに到達した流れだ。[へり移動に踏み出す場面](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=1686)

対処法としては、視線を不用意に固定しないことと、ノイズが膨らむ瞬間に一拍止まること

序盤のキモは、ベランダの手すり外を這うように進む移動。プレイヤーはAとDで横歩きしつつ、カメラをゆっくり傾け、足場の角を一つずつ越える。テキストの「壁沿いを歩けば、隣のアパートに行けるかも。わずか数メートルだ。」を確認し、実際にへりに体を乗り出す決断を下す。だが直後、天井方向のヒント「上を見よ」が頭をよぎり、視線を上げた瞬間にノイズとともに影が迫る。ここでましろさんが長尺の悲鳴を上げ、マウスを思わず引くリアクション。対処法としては、視線を不用意に固定しないことと、ノイズが膨らむ瞬間に一拍止まること。実際、音の山が来る直前でいったん後退して角をやり過ごし、再度前進というリズムを作っていた。とはいえ完全に安全ではなく、一度は足を滑らせる形で敵の出現に被弾。画面下から「ニョーっと出現」してくる挙動に対して「下から出たり入ったりするんだ」と出現パターンを口にしつつ、次のトライで足元と上方の両方を短いスパンで確認する動きへ修正したのがうまい。さらに室内でも「怖い怖い」と連呼しながらドアのスリットを覗き、通路のノイズを計って一気にダッシュ。怖気づきながらも、ノイズの大小を使った前後運動で進路を切り開いていく姿がスリリングだった。[天井を仰いだ瞬間のジャンプスケア](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=1839)

テレビ巡礼とノイズの地図化。六つのスピーカーを並べ替える

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中盤は部屋ごとに設置されたテレビを軸にした巡礼だ。「これ多分テレビの数があと4つあるってことだな」とカウントし、チャンネル合わせや電源操作をトリガーに隣室へ道を通す。画面には投資や数値を語る放送が唐突に入り込み、現実と悪夢の境界を曖昧にしてくる。そのノイズの調子を、プレイヤーはミニマップのように捉え直し、強いノイズが右、弱いノイズが左のように方向ヒント化。やがて行き着くスピーカールームで「スピーカーが1、2、3、4、5、6の順番」と推理を口にし、部屋のどこかに散らばる六つの暗号を回収しに戻る方針を採用した。一方で探索の失敗も濃厚だ。廊下で視界を奪われ「食べられちゃった。絶品。100目に食べられる。」実績を解除。これがきっかけで出現タイミングと視線の関係性を学び、次の部屋ではテレビの光をわざと背中側に置き、影を長く出さない立ち位置でボタン入力に集中するという工夫が生まれた。入力成功時には一瞬だけノイズが収まり、扉のラッチがカチリと音を立てる。その手応えをつかんでからの連続成功は見事で、部屋から部屋へ、ノイズの地図を塗りつぶすように目的地へ近づいていった。[テレビ4台目のカウントと移動開始](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=3001) [スピーカー順入力へ挑む場面](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=4379)

目を背けるな。秘密エンディング解放の瞬間と「ただ見るだけ」の真意

配信最大の山は、二周目での秘密エンディング狙いだ。ましろさんは「やっぱり2週目に入ってる」と配信の流れを明かしつつ、今度は正面から恐怖に向き合う宣言をする。「今まで目を背けてたんだよ。見ちゃいけないっていうゲームだったんだけど、最後の最後に自分自身と向き合って見ちゃいけないものも見ようって」と述べ、これまで避けてきた視線固定を逆に鍵として使う発想へ転換。スピーカーの六音を正答させた時点で一度「勝った 勝ったんだ」と安堵しかけるが、即座に「終わってません」と続き、実は条件の一つに「見る」が含まれていることを示唆する進行がゾクッと来る。ここからの操作は大胆だ。廊下の角でわざと足を止め、ノイズの波形が最大に膨らむ瞬間まで視線を外さない。背筋が凍る数秒ののち、異形が動きを止め、代わりに世界の方が歪みだす。テレビに映るのは人物名の連なりで、ましろさんは「アンフォローにさっき名前が出たアンが出てる」と過去の痕跡との接続に気づく。チャットも「本当のエンドが」と色めき立ち、手に汗握る場面だった。最終盤、プレイヤーが視界を逸らさず凝視を貫いた時、画面に文字が滲む。「ただ見るだけ それでよかったんだ」。タイトルの命題をひっくり返す解答とともに、暗闇は音もなく引いていく。直前まで話題に上がっていた「ジュンコ」の末路もここで輪郭が濃くなり、助からなかった可能性を示すテキストが重くのしかかった。視聴者からは「ゴミも綺麗に見えるんだなあ」の皮肉混じりの感想も飛び、見方そのものが変容する体験を共有した瞬間である。[見つめ続けて世界が反転する瞬間](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=5937) [二周目に入ったと明かす場面](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=5051)

全エンド踏破と手触りの回収。次はシリーズ横断のリンクを追う番

今回の成果は明快だ。六つのスピーカー暗号を解読し、テレビ連鎖を制覇し、へり移動も成功率を上げ、致命の一撃から学んだ末に“100目”実績を踏み台にして逆転の攻略ルートを作った。そして結末では「無事すべてエンディングを迎えることができて このゲームの秘密もね知ることができました」と総括。シリーズ作が複数あるという言及もあり、作中に散りばめられた固有名やアプリ上の名前が、他作と紐づいている可能性が濃い。個人的なハイライトは三つ。へり上で「上を見よ」の文言に抗って視線運用を学習したこと、スピーカー六基の順序を音量と定位で地図化したこと、そして終盤の「見る」こと自体を行動に昇華したことだ。再訪時は各部屋のノイズ資産をもっと早く一括で回収し、二周目でしか出ないテキストやキャラクター名の差分を丁寧に照合していきたい。配信アーカイブはYouTubeで公開されているので、もう一度シーン検証をしたい人はチェックするといい。https://youtu.be/IVcbVBeJId0 また、購入や詳細確認はSteam公式ストアの検索ページがわかりやすい。https://store.steampowered.com/search/?term=BrokenLore%3A%20DON%27T%20WATCH [「終わったんだ」と油断しかけた直後の引き戻し](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=5771) [テレビ演出が一気に不穏に傾く転換点](https://youtu.be/IVcbVBeJId0?t=3001)

・MHKの集金イベントのような現実味のある不穏さも、ゲーム内の恐怖を増幅していたのが面白い。・泡で視界が白むバスルームや、床下から突如現れる個体のパターンなど、シチュエーションの振れ幅も大きい。・「勝った」と言いながら終わらない悪夢構造はシリーズの美学だろう。

最後に、同作は視線という最小の入力を最大のリスクに変える設計が核である。視線を外すか、見据えるか。その二択にプレイの全重心が乗っている。次回、ましろさんがシリーズ過去作とのリンクをさらに掘る回にも期待したい。

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