星降る夜に心寄せて 響咲リオナ、初の朗読配信で『銀河鉄道の夜』を旅する
ホロライブ DEV_ISのグループ「FLOW GLOW」リーダー、響咲リオナが初の朗読配信に挑戦した。選んだ作品は宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』。リスナーの睡眠をやさしく導くため、自身の大好きな「お芝居」のエッセンスをたっぷり込めたスペシャルな時間となった。
憧れの物語と“やさしい声”のハーモニー
普段は歌やダンス、ラップで知られるリオナだが、今回は新たな一面を披露。これまで深夜の悩み相談や睡眠導入配信には何度もトライしてきたが、正式な朗読配信はまさに初体験。「作品自体は知っていたけれど、実際に読むのは初めて」と明かし、「朗読は思った以上に難しくてドキドキしています」と素直な心境を語った。
冒頭、「皆さんの睡眠に寄り添えるようなものになったら」と意気込み、自身が物語の中に感じた“誰かのために生きる”というテーマにも大きな影響を受けたことを明かす。朗読の難しさを感じつつも、リスナーにとって新しい気付きとなるよう、誠実に言葉を届けていく姿が印象的だ。
リオナの声で巡る銀河の冒険
物語が進んでいくなかで、“銀河鉄道の夜”ならではの幻想的な世界が広がっていく。主人公ジョバンニと親友カムパネルラ、友達とのやりとりや不思議な旅のシーンは、リオナの丁寧な語り口と絶妙な間によって、夜の静けさの中に鮮やかに浮かび上がる。リスナーたちはチャットで「すごく心地よい」「リオナの朗読で心がやすらぐ」など多くのコメントを残し、リオナの声の力と作品の魅力を改めて実感した様子だった。
朗読中、主人公たちの葛藤や友情、家族への想いがじんわりと伝わってくる。「ジョバンニの気持ち、すごく分かる」と何度も共感するリオナ。自分自身の経験にも重ね合わせながら、真っ直ぐな憧れや切なさ、そして誰かを思うやさしさを温かく表現した。
物語と歩む眠りの時間
朗読の終盤、ナイーブな感情が交錯する「さそりの火」や「カムパネルラとの別れ」について、リオナは自身も胸を打たれたと告白。誤読に気づき慌てる一幕も、「気が動転してしまいました」と素直な言葉で笑い飛ばすリオナのおおらかさに、リスナーのチャットも和やかな空気に包まれた。
そして配信を締めくくる際には、「ジョバンニの“みんなの幸せのためなら何でもできる”という気持ちに心を動かされた」と語り、「私も誰かの幸せのために、普段から行動できる人になりたい」と、新たな目標へと想いを馳せる。
リスナーと分かち合う癒やしの余韻
配信の最後には、恒例(?)の「マインドフルネス」案内も。「まず足を開き両手を上げて横揺れ、次に深呼吸…」と、独特のリオナ節でリラックス法を紹介し、リスナーの心と体をそっとほぐした。
「またいろんな作品にチャレンジしたい」「定期的に朗読配信やっていきたい」と今後の展望も明かし、リスナーにやさしく「今日はぐっすり休んで、また明日から頑張ろう」とエール。“おかえりおな”の家に帰るような安心感、不思議な夜の旅を分かち合った特別な配信となった。
「響咲リオナ」の世界観と宮沢賢治の幻想、2つの銀河が重なり合った一夜。忘れられない“旅”の記憶を胸に、リスナーは今夜もやさしい眠りにつくことだろう。
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