猫又おかゆが奏でる切なさ―心に咲く“赤い傘”の物語
ホロライブの“癒し系ストリーマー”猫又おかゆが、新たな「歌ってみた」動画でリスナーの心を再び魅了した。今回披露したのは、koyoriが手がけた珠玉の一曲。しっとりとした旋律と情感たっぷりの歌詞が、おかゆん独特の柔らかく包み込むような声によって、一層深い余韻を生み出している。
柔らかくも芯のある歌声が紡ぐ恋心
最初のフレーズ「愛したくて愛してるの それを分かって」。おかゆらしい素直さと、どこか切なくも温かな感情が一気に伝わってくる。続く「もどかしい言葉なら これへきりにしてよね」では、気持ちを真っすぐ届けたいという葛藤が、柔らかな響きに乗ってそっと胸に届く。“許したのよ、それをシシメて”――この言葉の揺れに、リスナーの心も静かに揺さぶられる。
そして「赤い傘に紅が咲いています」の場面へ。雨の中、鮮やかな“赤”が優しい寂しさを演出。おかゆが紡ぐ響きは、まるで雨音に混ざる温もりのよう。華やぐ街の中で感じる異物感や、誰かの肩先にまだ残る小さな幸せ。“触れたいわ 触れたいの 今すぐ抱きしめて”と切なく迫る想いに、リスナーからは「おかゆの声、沁みる」「表情豊か」といったチャットが飛び交い、おかゆの感情表現に共感が広がった。
雨音に寄り添う“歌う猫”、新たな一面
曲中盤では「隠れていく太陽が 疎ましく見えたのよ」というフレーズ。静かに沈む太陽――それは切なさの象徴だ。その温度を、猫又おかゆが絶妙なバランスで歌い上げた。「雨の降る街の音 街の香り」という情景描写では、映像とイラストも相まって、物語の世界に引き込まれるリスナーも多かったようだ。このパートこそ、おかゆの繊細な息遣いと、普段のほんわかしたトークとのギャップが光る瞬間だった。
「もう一度 赤い傘に紅が咲いています」――終盤では、物語が一周してまた出発点に戻るような幻想的な構成。ささやくように、しかし力強く歌い切るおかゆの姿は、どこか強さと儚さが同居している。
“ぺるそにゃ~りすぺくと”に向けて高まる期待
この動画は2nd Live『ぺるそにゃ~りすぺくと』の開催を間近に控えた大事なタイミングで公開された。ライブ会場のぴあアリーナMMには、こうしたおかゆの世界観に共鳴するリスナーが集うだろう。チャット欄では「ライブ楽しみ!」や「おかゆ最高!」というコメントで賑わい、期待が高まっている。
猫又おかゆの歌声が持つ、柔らかでありながら芯のある力。その魅力を最大限に引き出した今回の「歌ってみた」。日常の中の小さな切なさや、誰かを想う温かい気持ち――そのすべてをぎゅっと詰め込んだ名演だった。リスナーの心にはきっと、今日もそっと“赤い傘”が咲いている。