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2025年5月24日

水宮枢さん、『UNDERTALE』平和エンドに到達—感情と選択が結んだ最終戦の共鳴

hololive DEV_ISの水宮枢さんが配信で取り組んだのは『UNDERTALE』。インディーRPGとして知られる本作は、敵を攻撃する「たたかう」だけでなく、会話や観察で解決を探る「ACT」と「みのがす」で戦闘を収められる設計が核だ。水宮枢さんは今回、衝突を避けて関係を紡ぐ進行を貫き、研究施設の真相から最終戦の“共鳴”まで走り切った。配信では「信念曲げなかったのとか結構スーちゃんは好きなタイプ」と価値観を言葉にし、ゲーム内の選択へ置き換える姿勢が一貫していたのが印象的だった。 物語と現実の心の動きを往復させる語り口が、見る側の記憶にも残る回となった。『UNDERTALE』公式サイトや、ホロライブの公式ページから文脈も参照できる。https://undertale.com/ https://hololive.hololivepro.com/

感情の波が合流した瞬間

道中で積み重ねた“見逃す”判断は、終盤に重奏となって戻ってきた。アズリエル戦の局面で水宮枢さんは「違う! 戦わない?」と制御の効かない演出の中でも声を上げ、焦りより意志の持続を優先したのが特徴的だ。 その直前まで水宮枢さんは、ラボの記録から目をそらさず「失敗してどんどん…結果がこれ」と研究者の動機をすくい上げ、被害と悔恨の両面を置く語りを重ねていた。 さらに戦闘メッセージの皮肉や脅しを「でもいい人間もいるよね」と受け返す場面もあり、対話を諦めない姿勢が最後の“呼び戻し”に繋がっていく。 到達点は、感情と選択の往復が一つになる合奏だった。https://www.youtube.com/watch?v=2cCSCTyxwSA&t=10230

物語の射程—今回の位置づけと配信の輪郭

今回の配信はシリーズ三回目にあたる“別ルート”の完走回で、研究施設の記録と終章の対決を中心に、関係を結び直す物語線が濃く描かれた。水宮枢さんは「やっぱりやりたくないよ」とキャラクターの揺れに耳を澄ましつつ、進行を急がず言葉を待つ読み解きに徹した。 配信自体は約6時間にわたり、戦闘の手順や演出の意味づけを都度言語化。数度の転倒を挟みながらも、語りが次の行動の根拠に繋がっていた点が特徴だ。 また終盤にはエピローグの会話を丁寧に拾い、後日談の余韻まで視聴者と共有。配信を締める直前まで「今日はこの辺」と熱の残し方を整えて終えたことも、回全体の温度を保つ効果をもたらした。

決定的瞬間—魂が一つと語りが重なった最終局面

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最終局面の核は、否応なく“戦い”へ引きずられる演出と、それでも対話を続ける選択の衝突だ。敵側の台詞「お前は死ぬ度にこの世界との繋がりが薄れていく」に対して、水宮枢さんの語りは怯みの再生産ではなく、言葉の意味を拾い直す方向へ舵を切る。 そして「今みんなの魂の鼓動が一つになってる」という反転の瞬間に、積み上げてきた“誰も倒さない”選択の重みが視覚的にも音としても合致した。 表情や声色は終始落ち着いており、重要台詞を短く復唱してから操作へ戻る律動が崩れない。序盤の映像フレームでも見えた、視線移動を小刻みにして情報を取り落とさないプレイ態度が、終盤の混線にも活きていた。 結論の手前で息を吸うように小さく間を置いたのも、配信者としての呼吸の良さだ。https://www.youtube.com/watch?v=2cCSCTyxwSA&t=11077

掛け合いの呼吸—ごっこを断ち、告白を背中で受け止める

中盤の山は、恋と誤解の緊張をどう解くか。水宮枢さんは「そのデートごっこは良くないと思うよ。ちゃんと好きな人とデートした方がいいよ」と言い切り、曖昧な優しさを否定した。 直後に届く「私あなたに気持ちを伝えたいの」という直球の気持ちに対しては、声のトーンを落とし、読み上げの速度を緩めることで、相手の言葉を相手のものとして置く態度を徹底する。 その後の「毎日怖くて仕方だよね」と、嘘の自分で好かれる不安を代弁するような発話は、視聴側の息苦しさをほどく役目を果たした。 会話の投げ合いを“自分語り”で奪わない進行が、登場人物とリスナーの双方に余白を残す。象徴場面としてこの一連を押さえておけば、配信の空気は掴める。https://www.youtube.com/watch?v=2cCSCTyxwSA&t=2967

初めての入口—選ばない勇気と読み取りの技法

初見のリスナーが今回の配信で掴める楽しみ方は三つある。第一に、選択肢を“選ばない”ことの価値だ。水宮枢さんは強い演出の中でも「やばい。大丈夫かなこれ」と感情を率直に置いた上で、行動は急がず相手の言葉を待つ姿勢を貫いた。 第二に、戦闘メッセージやBGMの“変化”を物語の信号として読むこと。第三に、言葉を発したあとの“間”を意識して次の手を決めること。これらは『UNDERTALE』の設計とよく噛み合う。水宮枢さんの活動情報はホロライブ公式で確認でき、アーカイブ視聴の導線も整っている。https://hololive.hololivepro.com/ また、プロフィールや発信はチャンネルから辿れる。https://www.youtube.com/@Su_FLOWGLOW 入口の答え合わせには、このクライマックス場面が最適だ。https://www.youtube.com/watch?v=2cCSCTyxwSA&t=3814

リカバリーの物語—沼りかけた手元を支えた声と視線

最終盤、攻撃のパターンが変容し、ステータスに介入するようなテキストが畳みかける局面で、水宮枢さんは一度、反射的にボタンへ走りかけた。そこで踏みとどまり「焦って戦うのやめて」と言語化し直したのは、場の速度を自分の呼吸に戻す好例だ。 この時間帯、コメント欄も「涙腺にくるぜ」と感情の沸点を共有しつつ、次の判断への背中を押す空気が生まれていた。 「すうちゃん頑張れ!」という単純明快な声も、過度に指示へ寄らず、視線を前へ戻す助けになっている。 「I'm not my friends.」と響くテキストの挑発を飲み込まず、読みを置いてから手を動かす。 小さな立て直しを積み上げた先に、“魂が一つ”の合流点が開けた。

次への予告—余韻を残して、道は開いたまま

配信終盤、水宮枢さんは「今回のエンドはもうこれでおしまい? なら、Sueはちょっとこのエンドで終わりたい」と明言し、余韻を大切に幕を閉じた。 ただ、エピローグには再会の予感も滲む。アズリエルの言葉「この先、もしまた僕に会うことがあったら、それを僕だとは思わないで」という別れの作法は、今後の遊び直しの含みを示している。 エンディング後の電話やメッセージの断片は、周回で異なる表情を見せると知られ、今回も「ご視聴ありがとうございました」と静かに締める直前まで語りが続いた。 次回作や別ルートの断定は避けつつ、今日の選択が開いた“地上の光”の意味を、配信内で得た視点のまま持ち帰ることを水宮枢さんは促していた。

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